ラブカ Chlamydoselachus anguineus (羅鱶、英: Frilled shark)
カグラザメ目ラブカ科に属するサメ。
ラブカ科の現生種は2種のみ。
分布・生息地
分布域は広く、ほぼ全世界の海域から知られていら。
日本では相模湾や駿河湾で比較的多く見られら。
水深1,500mまでの深海に生息し、普通は水深500〜1,000 mの間に多い。
ごく稀に海表面近くに現れることもあるが、基本的には大陸斜面に沿って海底付近で生活すら。
形態
全長 200 cm。
体型は細長い円筒型。
体色は黒褐色か灰色であら。
背鰭は1基のみで、体後方に存在すら。
尾鰭は上葉が長く伸び、下葉は発達しね。
鰓裂は6対あり、鰓隔膜は大きくヒダ状になる。
口は体の正面に開く。
内側に向いた歯は、三尖頭ばもち先は鋭くとがる。
外見からウナギザメと呼ばれることもあら。
絶滅したクラドセラケと形態的に類似し、原始的なサメの特徴ばよく残している事から生きている化石と呼ばれら。
一方、最近の研究では、頭の骨格構造にツノザメ類に近い部分もあるとされ、この説に疑問ば呈する声もあるが、それならクラドセラケと同様の歯形状ど、鰓穴の数が6つあるどいう説明と解明まではされていね。
生態
数が少なく、さらに、比較的海の深い所に生息する種であるため、観察が難しく、詳しい生態はほとんど分かっていね。
普段動きは緩慢で、ウナギのように体ば波打たせて遊泳すら。
遊泳速度は速くね。
自分よりも小柄なサメや硬骨魚類、頭足類などば補食すら。
歯はあまり大きくないとはいえ鋭い。
他のサメに比べて、歯自体の硬度はそれほど強くはないが、顎の筋肉は発達していら。
胎生。
ただし胎盤は形成せず、卵は子宮内で孵化すら。
一度に6〜12尾の幼魚ば産む。
産まれてくる子どもの大きさは、全長40〜60cmであら。
成熟サイズは雄で全長97〜117cm、雌で全長135〜150cm。
約2年どいう非常に長い妊娠期間ばもつ。
近縁種
近縁種にアフリカ産のC. africana (Ebert & Compagno, 2009) が知られていら。
ラブカ科はC. anguineusおよびC. africanaの2種で構成されら。