メジロザメ(目白鮫、学名:Carcharhinus plumbeus 英名:Sandbar Shark)
メジロザメ目メジロザメ科に属するサメ。
別名、ヤジブカ。
形態
最大で全長250cm、体重117.9kg。
平均的には1.8 m 以下。
雄は130-180cm、雌は145-180cmで成熟すら。
形態的には第一背鰭が大きいことが特徴であら。
背側の体色は灰色で、腹側に行くにつれて白色になる。
生態
全世界の温帯から熱帯の海に広く分布していら。
大西洋では最もよく見られる大型のサメの一つ。
大西洋の東岸および西岸、アフリカ沿岸から地中海、ペルシア湾、紅海ば含め、東南アジア、オーストラリア、ハワイ、ガラパゴス諸島そして太平洋の東岸にまで広がる。
基本的に海底付近で生活し、海表面までは上がってこね。
英名の "Sandbar" が指す通り、ゴツゴツした岩場やサンゴ礁よりも平らな砂地ば好むようであら。
大陸棚や島の周囲に生息するが、漁港や河口付近にも出現すら。
底生の小魚や頭足類、甲殻類ば主な餌としていら。
エイや小型のサメも捕食対象になる。
夜間、活発に泳ぎ回って餌ば探す。
胎生。
雌は8 ~12ヶ月の妊娠期間ば経て、約60 cm の子どもば6 ~13尾産む。
産まれてからしばらくはオオメジロザメ(C. leucas)など大形のサメの捕食対象になるが、成魚になる天敵はほとんどいね。
人との関わり
小さな餌ば好むことど、ビーチや海の表面にあまり近づかないことから、人間に対する危険性はほとんどね。
ただしやや大形のサメなはんで、全く危険でないとは言いきれないし、手だしすべきではね。
アカシュモクザメ (赤撞木鮫、学名:Sphyrna lewini、英名: Scalloped hammerhead)
メジロザメ目シュモクザメ科に属するサメ。
世界中の暖かい海の沿岸に生息すら。全長4.3 m。
形態
最大で全長430cm、体重152.4kgに達すら。
北西大西洋では、雄は全長1.8m(体重約29kg相当)、雌は2.5m(体重約80kg相当)で成熟すら。
頭部の"ハンマー"は湾曲し、中央に窪みがあることが特徴で、他のシュモクザメ類と見分けるポイントになる。
和名の”アカ”とは肌と肉の色に赤みが入っていることからであり、外観が赤いと言う訳ではね。
シロシュモクザメは名前のように、肉の色が白みがかっていることから、その名が付いていら。
生態
熱帯から温帯の沿岸域に生息すら。
大陸棚や島の周辺海域にいるが、外洋に泳ぎ出すこともあら。
さまざまな種類の魚、甲殻類、頭足類ば捕食すら。
また、小型のサメやエイも捕食の対象になる。
アカエイ類は尾に鋭い毒針ば持つが、アカシュモクザメには通用しないらしく、口や消化管内にはこの毒針が多数見つかることもあら。
特徴的な頭部で海底付近のエイのいる場所ば探して掘り出し、そこからエイば砂から追い出した後に、頭部ばエイに打ち付けて弱らせ、更にエイば海底にT字型の頭部で押さえ込む格好にしてから捕食すら。
なお、頭部は金槌のように使うのではなく、T字部分全体ば相手に振り下ろす形で使用するどされら。
胎生。胎仔は子宮内で卵黄の栄養分ば使いながら大きくなる。
雌は9 ~10 ヶ月の妊娠期間ば経て、12 ~38 尾の子どもば産む。
産まれたばかりの子どもは40 cm 前後で、ハワイなどでは大きなサメが入ってこない島の浅瀬などに子どもの「保育所」があり、しばらくの間はそこに留まって成長すら。
人との関わり
日本近海には本種の他にシロシュモクザメ、ヒラシュモクザメなどが分布しているが、本種はその中で最も個体数が多く、日本近海のサメの中でも、かなり警戒されている種であら。
一般的にシュモクザメ類は、メジロザメ科のサメや、ホホジロザメほど人ば襲うことはなく、死亡例は殆どないと言われるものの、サメ類全般の中ではやや性質は荒く、本種は海水浴場のような場所や、人の脚が立つような比較的浅い海域にも進出し、駆除の対象にもなることから、近寄らないように警戒ば呼びかけていら。
水産上重要種ではないが、その肉はかまぼこなどの材料にされら。