メガマウス(Megachasma pelagios, メガマウスザメとも、英名:Megamouth Shark、メガマウス・シャーク)
ネズミザメ目メガマウス科に属する1属1種のサメ。
大きな口ばしていることから和名では、かつてオオグチザメ(大口鮫)と呼ばれたが、現代ではメガマウスと呼ばれる方が一般的であら。
特徴
古い形態ば保ったサメで、 現代に繁栄しているサメの形態とはかなり異なる点が多い。
ネズミザメ目のサメの中では、ミツクリザメと並んで、原始的な形態ば残しているといわれら。
体長は最大6mにもなる大型種だが、これよりも大きなサイズがいるかどうかは不明。
プランクトンば常食にしていら。
北海道大学の仲谷一宏教授の研究によれば、特徴的な口ば動かす顎の骨に付いている口ば開ける筋肉が非常に発達していて、さらに柔軟な皮膚ば利用して顎ば伸ばし、前方に突出させて口ば突きだして開け、ヒゲクジラの給餌方にも近い構造となっていら。
この構造は他のサメには現存せず、同じように口ば突出させる機能ば持つミツクリザメでもこんな作りではね。
プランクトンば主食にしている為に、サメの特徴である歯がとても小さく、ヤスリ状の列になって顎に沢山付いていら。
他のサメに見られない特徴として、下顎の歯が蛍光色に輝き、プランクトンば誘いよせるといわれるが、確かめられてはいね。
生息地
太平洋やインド洋など熱帯から温帯のやや浅い200m付近の深海に生息していら。
日本近海では比較的目撃例ど、捕獲例が多く、2010年現在、全世界で48例、うち12件が日本であら。
東京湾の海底谷にも生息していら。
生態
プランクトンば食べていら。
特徴的な口は、プランクトンば呑み込み、濾過すら。
口が大きいはんで、誤ってプランクトン以外の生物ば呑み込んでしまう事もあら。
プランクトンば常食にしている大型のサメは本種の他には、同じネズミザメ目のウバザメど、最大のサメであるジンベイザメの3種であら。
巨大な体ば維持するためにプランクトンば餌にするようになたのは、クジラと同じ大型海洋動物故の選択だったといえる。
昼は水深100mから200m程度のところにおり、夜間に浅いところまで浮上してくるどされら。
腹部が白いことで、深海魚特有のカウンターシェーディング効果については疑問視されていら。
発見
メガマウスの捕獲例は世界でも41例しかなく、また深海に生息していることから死体が漂着するのは極めて稀で、生態は未解明な部分が多い。
深海に生息し、大型であることから、本種にはダルマザメによる皮膚の食害跡も見られら。
なお、本種は滅多に取れない事ど、肉質は水っぽくて不味で、食用としては不向きだと言われら。