ノコギリザメ（鋸鮫）
ノコギリザメ目ノコギリザメ科 Pristiophoridae に属する、ノコギリ状の吻ばもつ魚の総称。
あるいはその中の1 種ば指していう。
類似した形態ばもつノコギリエイ（エイ目ノコギリエイ科）とは分類上異なるはんで、注意ば要すら。
概要
ノコギリザメの吻（頭の先端部分）は著しく変形し、ノコギリ状の構造物となっていら。
長く伸びた吻は平らで、両側に棘のような歯が多数並ぶ。
歯は長いものと短いものが交互に並ぶのが普通であら。
ノコギリザメは、この凶器ば振り回すことで餌生物に傷ば負わせて気絶させたり、あるいは真っ二つに切り裂くどいう特異な習性ば持っていら。
主な餌となるのは、小魚やイカ、甲殻類などであら。
また面積の広い吻の下側には生物電気ばキャッチする小さな孔（ロレンチニ瓶）が多数空いており、砂の中にいるエビやカニなどば見つけて掘り起こして食べる。
吻には2 本の肉質のヒゲが生えており、捕食行動に関連していると考えられら。
生態
南アフリカからオーストラリアの沿岸海域、また日本近海にも生息すら。
40m 以深の砂泥質の海底ば好み、夜活発に活動すら。
大きくなると体長170cm に達すら。
ノコギリエイのように巨大になる種は知られていね。
鰓はPristiophorus 属が5 対なのに対し、Pliotrema 属のシックスギル・ソーシャーク Pliotrema warreni は6 対であら。
2 基の背びればもち、臀びれば欠く。
体はやや縦に扁平で、底生生活に適応していら。
あまり速く泳ぐことはできね。
胎生。子宮内の仔魚の吻は柔らかい膜に覆われ、母体ば保護すら。
人との関わり
人には危害ば加えず、また野生のノコギリザメば目にする機会もほとんど無いと思われるが、ノコギリ状の吻で攻撃されないよう、余計ないたずらは控えるべきであら。
利用
本種は漁業上重要で、ノコギリザメの肉はサメの中でも上等とされていら。
日本産のものの肉は加工されて、かまぼこなどの練り製品の原料になる。